SS(スライダ)タイプ
省スペース、低コストのニーズに応える耐久性に優れた小型1軸ロボット(電動シリンダ)スライダタイプをご紹介します。
SSタイプ(スライダタイプ)
クローズドループ制御で完全脱調レス。
新開発のベクトル制御方式採用で常に一定トルクです。
- 対応ストローク:
50~800mm - 最高速度:
250~1000mm/sec - 最高可搬質量(水平時):
2~12kg
特長
TRANSERVOシリーズ共通
01サーボとステッピングの利点を融合した新制御方式
ステッピングモータは価格が安い、停止時にハンチング(微振動)がないなどの特長があります。しかしながら、脱調による位置ズレが発生する(オープンループの場合)、高速域でトルクが大幅に低下する、停止時の消費電力が大きいなどの欠点もあります。ヤマハのトランサーボは、クローズドループ制御なので完全脱調レス。さらに、新開発のベクトル制御方式を採用したことで高速域のトルク低下が少ないことに加え、省エネ、低騒音です。ステッピングモータを使いながらサーボモータ同様の機能、性能を低コストで実現しました。
省エネ
基本的な制御はサーボモータと同様のため、無駄な消費電力を抑えて省エネ・CO2削減に大きく寄与します。
停止時のハンチングなし
一般的なステッピングモータ同様の「ハンチングなし」の停止モードも設定できますので、必要に応じてお選びください。
02耐環境性に優れたレゾルバ採用によるクローズドループ制御
モータの位置検出には弊社上位機種と同様、信頼性に定評のあるレゾルバを採用しています。
粉塵やオイルミストなどの悪い環境下でも安定した位置検出が可能です。
また、1回転あたり20480パルスと高い分解能を誇ります。
レゾルバは磁気式位置検出器。電子部品や光学素子のないシンプルな構造で、一般的な光学式エンコーダに比べ、潜在的故障箇所がきわめて少ないのが特長です。
高い耐環境性・低い故障率で自動車や航空機など信頼性が重視される分野で数多く使用されています。
03高分解能(4096、20480pulse/rev)
高い分解能を誇るため優れた制御性を確保できます。速度ムラが少なく、減速停止時の整定時間を短縮できます。
SS(スライダ)タイプ
01大きなモーメント負荷にも対応
4列サーキュラー溝式2点接触ガイド
新開発のモジュールガイドを採用し、従来機種と同等のコンパクトなボディに上位機種譲りの4列サーキュラー溝式2点接触ガイドを組み込みました。構造上ボールの差動滑りが少なく、大きなモーメント負荷がかかったり、取付面精度が悪い場合でも良好な転がり運動が維持され、異常摩耗などの故障になりにくい性質を持ちます。
02高速運転でタクト短縮を実現
ベクトル制御方式のメリットを最大限に活かし、高速域でも可搬質量は一定です。タクトタイム短縮に大きく寄与します。また、ハイリードボールネジとの組み合わせで、サーボモータ単軸に負けない1m/secの最高速度※を実現しました。
- ※
- SS05/SS05H、SSC05/SSC05Hのリード20mm仕様
03クリーンタイプもラインナップ
クリーン度クラス10に対応したモデルもラインナップ。
クリーンルームでの作業に最適です。
詳細はクリーン単軸ロボット(TRANSERVOクリーンタイプ)をご覧下さい。