MFタイプ
重量物の長距離搬送が高速・高精度で行なえるリニアモータ単軸ロボット(リニアアクチュエータ)MFタイプをご紹介します。
MFタイプコア付きフラットモータでハイパワー・ロングストローク
- 最大ストローク:
4m - 最高速度:
2500mm/s - 繰り返し位置決め精度:
±5µm - 最大可搬質量:
7~160kg
特長
01ボールネジのような危険速度なし!
リニアモータ単軸ロボットの最大の魅力は、ボールネジのような危険速度がないことです。
長い距離の搬送でも、最高速度が低下しません。
加えて、最大ストロークもMRタイプで2m、MFタイプで4mまで標準設定。特に、長距離搬送で大幅なサイクルタイム向上を果たせます。
リニア単軸PHASERと単軸ロボットFLIP-Xの移動時間比較
02最大ストローク4M・最大可搬質量160kg
フラットマグネットを採用したMFシリーズは、最長ストローク4メートル。従来対応できなかった長距離搬送が可能となります。最大可搬質量は従来の100kgから160kgにアップし、重量物の搬送を高精度・高速で行えます。
(MFシリーズの一部の可搬質量範囲においては、最高速度を制限する必要があります。詳しくは各機種の詳細ページをご参照ください。)
03主要部品内製化のため低コスト
磁気スケールを自社開発・内製化。その他の主要パーツも内製化することにより、大幅なコストダウンを実現しました。もはや、リニアは特別な機構でなく、適材適所でボールネジと同列に選択する時代です。特に、軽量のワークを高速で長距離搬送する場合、リニアモータタイプの方がコストダウン可能なケースもあります。
04ダブルキャリア標準対応
省スペースで効率の高いシステム構築が可能なダブルキャリアに標準対応。2台の単軸ロボットを使用する場合に比べてコストダウンとタクトアップがはかれます。また、軸合せが不要となり、ツールも共通化できるなど、セットアップの時間も短縮できます。
(RCXシリーズコントローラを使用した場合、衝突防止機能が使用可能です。)
05ストロークの有効活用
リニアモータタイプの単軸ロボットは、駆動部であるコイルをテーブル内部に内蔵しているため、デッドスペースがなくなりストロークに活かせます。
また、本体は左右対称なので、レイアウトの自由度が高まります。
06静寂性・長寿命
ボールネジタイプのロボットと異なり、摺動部や回転部分が少ないため、圧倒的に静かです。
また、コイルとマグネットは非接触のため磨耗することがなく、長期間にわたって使用することができます。
07自社開発リニアスケール
ヤマハの卓越した磁気信号検出技術により、リニアスケールを独自開発しました。
磁気式で耐環境性が高い
汚れに強い磁気式なので、グリスや切削液が多少かかるような環境でも動作可能です。
ヤマハ独自のセミアブソ機能搭載
ロングストロークでの原点復帰時間を大幅に短縮するセミアブソ機能を搭載。
リニアスケールに記録された信号を読み取ることで現在位置を取得します。電源投入後、わずかな距離を移動するだけで現在位置を検出し、運転前に原点への大きな移動はありません。(信号を読み取る際に、スライダが最大76mm程度動作します)。
高い分解能1µm
磁気スケールに記録された磁気信号を検出・内挿処理することで、分解能1µmという高精度を達成しています。
コストダウン
自社開発、内製化により大幅なコストダウンを実現しました。
繰り返し位置決め精度 ±5µm
常時テーブル位置をフィードバックするフルクローズド制御なので、安定した高い精度を出すことができます。
また、ボールネジやタイミングベルトのような機械的なバックラッシもありません。
08防塵構造
ヤマハのリニアはすべてステンレスシャッターを採用。
外部からの異物の進入を防止できます。
また、高速・ロングストローク動作に対応するため、シャッターには極めて高い疲労強度を誇るステンレス鋼を使用しています。
09マルチキャリアの対応可能
ひとつのロボット上に3つ以上のキャリアを動作させる「マルチキャリア」にも対応可能です。タクトアップと省スペース化に高い効果を発揮し、アプリケーションの幅が格段に広がります。
10デュアルドライブ(2軸間同期駆動)対応
2軸間を同期駆動させるデュアルドライブにより、ワイドエリアでの高速搬送、重量物搬送が可能です。トルクサポート制御、両軸位置決め制御など、ロボットの連結剛性に応じた最適な制御方式をご提案いたします。
11MF7はケーブルベアが飛び出ないフラットタイプもご用意
MF7では本体の小型化にあたり、ケーブルベアがテーブル上面とフラットになる「フラットタイプ」を標準でご用意しました。ツールやワークの形状や取付方法に合わせてお選びください。